視覚情報を使った振り返りを行うことで、【良かったプレーの再現性を高める】【動作の改善】ことができます。
今回は、【視覚情報を使って】具体的にどのようにして振り返りを行うか、2つのポイントを解説します。
練習前・練習中・練習後、どのタイミングでやっても効果的なので、ぜひ試してみてください。
視覚情報を使って、プレーを振り返る
視覚情報を使ってどのように振り返るかというと、2つの方法を使っていきます。
①プレー中に自分から見えている景色
②客観的に自分を見たときの動作
これを使って振り返りを行うことにより、良いプレーの再現性が高まり、さらに、改善点や伸びしろが見えやすくなります。
では、2つの振り返り方について次項で解説します。
①自分から見えている景色
まずは、プレー中に【自分から見えている景色】を振り返りましょう。
これを行うことによって、プレーをしているときに無意識に【見ていたもの】や【やっていたこと】を、改めて意識していくことができ、再現性が高まっていきます。
例えば、サッカー選手がPKを打ったとき。1)助走から始まって、2)どこに打とうか判断し、3)打つ…という過程があると思います。
そこで、【自分から見えている景色】に意識を向けて、以下のように振り返っていきます。
1)助走のときには、自分からはどんな景色が見えているのか。足元を見ているのか、ゴール全体をなんとなく視野に入れているのか、ボールだけに集中しているのか…
2)どこに打とうか判断しているときには、キーパーを見ているのか、ゴールに意識を向けているのか、全体的にぼんやりとしている感じなのか…
3)打つ瞬間には、どこを見ているのか、あまり見ているものには意識を向けないのか…
自分のプレーを1場面取り上げてみて、プレー中に【何が見えているのか】にフォーカスして、振り返ってみてください。
②客観的に自分を見たときの状態
さきほどは、プレー中に【自分から見えている景色】を振り返りました。
2つ目にやってほしいことは、【客観的に自分を見たときの状態】を振り返ることです。
プレーをしているときの自分を俯瞰してみて、【良いプレー】【悪いプレー】のときの自分はどんな感じに見えそうなのか、振り返っていきます。また、どんなふうに動いていたいのか、理想のイメージ作りにも使えます。
例えば、先ほどのサッカー選手のPKの場面。助走~ボールを打つ動作を、客観的に見ると、どのような動きに見えるでしょうか。
そして、理想の動きとはどのようなものでしょうか。
思い浮かんだ映像に対して、キーワードを書いていくのもOK。
また、コマ送りのように絵で表してみるのもOK。
自分が振り返りやすい方法で、客観的な映像を思い起こしてみましょう。
以上が、視覚情報を使って振り返りの方法です。
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このように、【視覚情報】にフォーカスして振り返りを行うことで、より具体的でリアルなイメージを思い起こすことができます。
動作の振り返りをおこなうときには、特におすすめです。ぜひ、毎日の練習の中で取り入れてみてくださいね。