選手のためのスポーツ心理学

心理学の専門家が【今日から現場で使えるスポーツ心理学の知識】を発信中。

モチベーション 生産性 練習

【練習仲間と一緒にできる】モチベーション維持の仕組みづくり

投稿日:

選手の皆さん、日々の練習や自主練、日誌など、自分一人では質の高い継続が難しいと感じたことはありませんか?

そこで今回は、【仲間と一緒にできるモチベーション維持】の仕組みづくりについてご紹介していきます。

強制力が働く状況を作り出すことで、自然と努力ができるようになっていきます。ぜひ最後まで読んで実践してみてくださいね。

モチベーション維持の仕組みづくり

モチベーション維持の仕組みをつくる方法は以下の通りです。

①ペア、もしくはグループを作る

②目標を決める

③ルールを作る

1人でやる以上に拘束感が生まれ、自然と努力できる仕組みをつくっていくことができますよ。
それでは次項で詳しい方法を解説していきます。

①ペア、もしくはグループを作る

まずは、一緒に実践するペアやグループをつくります。基本的に2人以上であれば実施可能です。
一緒に同じ目標に向かっている部活仲間や選手同士でも良いですし、分野は違うけど目標を持って頑張りたい人でもOKです。

お互いに「モチベーションを保つことが難しい」と感じていたり、「やってみたい」という気持ちがある人同士で組むと良いと思います。

そして、このような一緒に頑張るペアやグループができたら、LINEグループなどのチャットグループを作ってみましょう。
このLINEグループで、毎日の宣言や報告を行っていきます。

②目標を決める

グループを作ることができたら、まず一番最初に「目標を決めること」をやっていきましょう。例えば、以下のように考えてみることができます。

===========

(例)とあるバスケットボール選手の例

【3ポイントシュートを試合で使えるようになる】
そのために週5回、自主練でシュート100本打つ

===========

これを明確に宣言することによって、自分自身の意識が高まるということはもちろん、仲間への良い刺激にもなります。
1人1人、このグループを使うことによって、どのような目標を達成したいのか、ということを考えていきましょう。

ポイントとしては、目標に対して、さらにその先の【行動の目標】も宣言していく、というところです。
※上記の例では、目標が「3ポイントシュートを試合で使えるようになる」であり、それを達成するための【行動の目標】が「そのために週5回、自主練でシュート100本打つ」になります。

自分の気持ちを仲間に表現することで、より目標に向かって頑張っていこうと思えるようになっていきますよ。

③ルールを作る

目標を宣言し合ったら、グループ内で簡単にルールを決めておきます。
例えば、以下のようにルールを決めることができるでしょう。

===========
(例)とあるグループの例

■朝、今日1日のチャレンジ/やることを宣言する。
■夜、今日1日を振り返って感想を述べる。
※チャレンジが達成されなければ、腕立て伏せ30回orジュースを皆におごる

===========

例えばこんなふうに、ルールを設定して、その中で自分を高めていくということができます。

このようにペアやグループで宣言しあったり、ルールを作ったりすることによって、モチベーションを維持する仕組みを作っていくことができます。

部活の仲間でも良いし、クラスの仲間でも良いし、それ以外のつながりでもOKです。
どうしても仲間がいない場合には、twitterなどのSNSに宣言をするという形でも良いかもしれません^^

*******
このように人とのつながりを意識することで、自分一人では難しかった目標への努力が、より続きやすくなっていきます。1人での継続が難しい人は、仲間と一緒にもアリです。そして、あなたの頑張りを見せることが仲間への良い刺激にもなっていきます。SNSが発達した今、このような頑張り方もぜひ実践してみてくださいね^^

-モチベーション, 生産性, 練習

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

臨床心理士・公認心理師による【選手のためのスポーツ心理学講義】

皆さんこんにちは。アスリートを専門領域とする臨床心理士・公認心理師の小林史乃です。 これから、選手に向けた、現場に役立つスポーツ心理学/臨床心理学(その他心理学)の知識を発信していきます。ぜひ、結果を …

【選手にやってほしい】勝つための習慣づくり

毎日練習があっても、ずっとトレーニングというわけではなく、日常生活の時間が大半の選手が多いと思います。 そこで、今回は【日常生活の習慣作り】のコツにフォーカスして記事を書いていきます。 勝つために、日 …

【練習の質が爆上がりする】身体感覚と対話するコツ

スポーツの技術を磨いていくためには、身体感覚と常にコミュニケーションをとっていく必要があると思います。 そこで今回は、自分の身体にどんな問いかけをしていくと、技術が伸びていくのか【問いかけのレパートリ …

【最高のプレーを量産する】ルーティーンの作り方

選手の皆さん、「ルーティーン」という言葉を、聞いたことがありますか? イチロー選手がバッターボックスに入ったときに行うあの動作、五郎丸選手がキックをする前にとるあのポーズ、などでとても有名になりました …

【選手がやるべき】記憶、感情、思考を総動員する“絵日誌”のススメ

練習の質を高めたい選手であれば、毎日の練習後の日誌が、日課になっている方も多いですよね。今回は、【記憶、感情、思考を総動員する】圧倒的にコスパの高い「絵日誌」のつけ方について、ご紹介します。 絵が得意 …