選手の皆さん、けがをして思うようにモチベーションを維持することが難しかったという経験はありませんか?
今回は、けがをしたときにどのようにモチベーションを保ちながら【前へ進んでいくか】ということを書いていきます。
けがだけではなく、コロナ禍で先が見えない、という状況にも生かせる部分があると思うのでぜひ最後まで読んでみてくださいね。
けがをしたときのモチベーションの保ち方
けがをしてしまったときに、やってみると良いことを3ステップにまとめました。
①現状を丁寧に把握する
②本当はどうなりたいのか、長期視点で考える
③そのためにできることを具体的に書く
それでは、詳しく見ていきましょう。
①現状を丁寧に把握する
1つ目にやったほうが良いことは、【現状を丁寧に把握する】ということです。
ケガをした事実だけではなく、今の気持ちや体の詳しい状態、パフォーマンスの程度など、色々な視点から把握していきましょう。
これを行っていくことで、「現状」への対処や適切な行動につなげていくことができます。
具体的には、以下の項目を参考にやってみてくださいね。
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(例)肉離れをしてしまった陸上選手
■身体:左大腿の肉離れ
■痛みレベル:8点(0痛みなし~10一番痛い)
■今の気持ち:萎えている、悲しい、悔しい
■今の考え:なんで自分が?/努力が報われない/ライバルに負けたら嫌だ
■全治の期間:3か月
■競技への影響:1か月後の大会に出られなくなった/練習に参加できない
■あえてメリットを探すならば:ほかの部位の筋トレができる/習慣を改善するチャンス
■けがを含めた現在の伸びしろ:けがを治す/上半身の強化/ばねの強化/足さばきを磨く/メンタル面の改善/日誌の継続/プレーの考察
以上のように書いてみることができます。
スッキリと項目ごとにまとめる必要はなく「まずは現状を殴り書きしてく」でもOKですので、【とりあえず外に書き出してみる】ということを意識してみてくださいね。
このほかにも、現状把握に役立ちそうな視点があれば、ぜひそれも加えていきましょう。
②本当はどうなりたいのか、長期で考える
現状把握をすることができたら、次に【本当はどうなりたいのか】【長期視点】で考えていきましょう。
長期視点で考えることで、目先の結果や焦りの感情にとらわれず、【広い視野】を持って活動をすることにつながっていきます。
例えば、以下のように書いてみましょう。
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(例)肉離れをした陸上選手
■10年後/20年後/30年後/40年後~…/死ぬ瞬間、それぞれのフェーズでの目標:10年後、陸上選手に指導者として関わる/20年後、家庭を持ち子育てを頑張っている/30年後、指導者として結果を残す/40年後、若い指導者を育てる/50年後、町の長老的存在/死ぬ瞬間、家族に見守られて、鳥の鳴き声を聞きながら死ぬ
■競技者としてどこまでいけたら最高?:インカレ優勝、日本選手権出場
■競技をやっていく目的や意味は?:美しく最高の走りを実現したい/家族・友人・仲間と最高の瞬間を味わいたい/陸上競技が好き
例えば、このように書いていきます。
目先の大会だけではなく、「どんな人生を送れると良いのか?」「競技者としてどこまでいけたら自分として最高なのか?」といった、長期視点を持って考えていきました。
数字だけではなく、自分自身が大切にしていることを盛り込みながら、考えてみてくださいね。
③今から自分にできることを具体的に書く
先ほどは、 【本当はどうなりたいのか】【長期視点】 で考えていくことを行いました。3つ目のステップでは、それを元に【今から自分にできること】をひたすら沢山挙げていきます。
どんなことでも構わないので、とにかく【頭の中が空になるまで沢山挙げる】ということを意識してみましょう。
例えば、以下のように沢山挙げてみます。
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(例)肉離れをした陸上選手
■身体:けがを機に最高の身体を作り上げる/けが以外の場所を強化する/「理想の身体」について書き出してみる/インナーマッスルを鍛える/自分の武器だと言えるスキルを身につける
■メンタル:イメージトレーニングをする/「今できること」を常に考える
■勉強:肉離れをしない体づくりを学ぶ/ケアの方法を見直す
■習慣:体の状態を毎日記録する/風呂上りにストレッチとマッサージをする/朝起きたらいっぱいの水を飲む
etc…
このように、【今から自分にできること】にフォーカスし、挙げられるだけ挙げていきます。
考えるときのコツとしては、自分自身で【コントロールできる部分】に目を向けていくことです。(例えば、天気などは変えられなけれど自分自身の思考や行動はコントロールすることができます。)
まずは沢山書き出してみて、「意外にも自分ができることが多い」ということに気が付けると良いのではないでしょうか。
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けがをすることによって、大会に出られず悔しい思いをする選手も多いと思います。そんなときは【長期視点】で考えなおし、もう一度「自分」や「競技」と向き合ってみる機会にすると良いのではないでしょうか^^