日々の練習がただ「こなすだけ」になってしまい、効果を実感できていない選手は意外と多いと聞きます。
身体にも負荷がかかる練習を、意味のないものにしてしまうともったいないですよね。
今回は、そのような「意味のある練習」をするための【思考法】をご紹介します。
意味のある練習をするためには、【仮説と検証】が大切
結論から言うと、毎日の練習を意味のあるものにするためには、【仮説と検証】の意識を持つことが非常に大切です。
これを聞くと、「研究者のようだな」「なんだか難しいな」と思われる方もいるかと思いますが、簡単に言うと【チャレンジを設定し、その効果を振り返ること】が大切であるということです。
もう少し具体的に言うと、例えば今日の練習では「腿を3cm高く上げて走ってみよう」というチャレンジを決めて、練習で実践してみます。
そして、その効果をその後振り返り、腿を上げることが良いのか、上げたほうが良いけどもう少しだけ微調整が必要なのか、そもそも上げない方が良いのか…etcと、考察して、次のチャレンジをまた設定します。
このように、【行ったアクションに対して、効果を振り返るクセを持っておく】と毎日の練習は非常に有意義なものになります。
実践する際のコツ2つ
以上のように、【仮説と検証】を行うことによって、毎日の練習に無駄がなくなり、成長を加速させることができますよね。
では、実際に【仮説と検証】を実行する際のコツを2つお伝えさせていただきます。
①チャレンジは具体的な行動にまで落とし込む
②振り返りを必ず行い、次のチャレンジを決める
この2つを意識していきましょう。
①チャレンジは具体的な行動にまで落とし込む
1つ目のコツは、「チャレンジを具体的な行動にまで落とし込むこと」です。
先ほどの例でいうと、「走るときに腿を3cm高く上げてみる」ということが具体的な行動になります。
例えばこれが、走るときに「腿を高く上げる意識をする」だけであると、少しふわっとしたチャレンジとなってしまいます。
そこで、「3cm高く上げる」という【外からも観察できる客観的なチャレンジ】を設定することで、自分もやるべきことが明確になります。
②振り返りを必ず行い、次のチャレンジを決める
2つ目のコツは、チャレンジをした後に、【振り返りを行うこと&次のチャレンジを決めること】をセットで行うことです。
練習をやってみると、そのチャレンジから学んだことがあると思います。
そこで、練習後にチャレンジの過程や結果を振り返り、そこから学んだことを次の練習でどのように活かすのか、決めることが大切になります。
【振り返りを行ったら、次の日のチャレンジを決める】、必ずセットで行っていきましょう。
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以上、アスリートに重要な【仮説と検証】の思考法をご紹介しました。
毎日の練習の質を高めるために、ぜひチャレンジしてみてくださいね。