選手のためのスポーツ心理学

心理学の専門家が【今日から現場で使えるスポーツ心理学の知識】を発信中。

練習

【選手がやるべき】記憶、感情、思考を総動員する“絵日誌”のススメ

投稿日:

練習の質を高めたい選手であれば、毎日の練習後の日誌が、日課になっている方も多いですよね。今回は、【記憶、感情、思考を総動員する】圧倒的にコスパの高い「絵日誌」のつけ方について、ご紹介します。

絵が得意でなくても大丈夫です。より、リアルな感覚を思い出しながら日誌を付けたい選手は、ぜひやってみましょう。

絵日誌は、なぜコスパが良いのか?

絵日誌のコスパが良いという理由は2つあります。

まず、絵日誌をつけることによって、頭の中でぼんやりとイメージされている、スキルや体の感覚が視覚化されます。言葉だけではなく、画像としても視覚化されると、さらに具体的な記憶やリアルな身体感覚にアクセスしやすくなります。

このように、視覚化されたものを見る、というだけでも十分にリアルな記憶にアクセスしやすくなるのですが、これを【描く過程】というものが最も重要になることが2つ目の理由です。

【五感を使いながら、思い出す作業】を取り入れることで、練習中に思っていたこと、感じていたことについて再体験ができるようになります。

このように、①目で見て感じる②再体験をする、ということが、絵日誌を描くことによって得られるのです。

絵日誌の描き方

では、絵日誌の効果が分かったところで、実際に描いてみましょう。

①普段、日誌で使っているノート、あるいはA4用紙などの【紙】と【ペン】を用意する。

②特に自分が振り返りをしたほうが良い場面に焦点を当てる。

(例)野球選手の例:バッティングの練習

※いくつかの場面を取り上げて、それぞれについて描いてもOKです。

③課題としている技術について、現状の動きを詳しく解説する。それを絵に描いてみる。

④理想の動きについて解説する。それを絵で表してみる。

(※手順通りにやってみると以下のようになります)

手順はこの4つです。課題がいくつかあれば、複数のシーンを取り上げてもOKです。

*******

以上のように、言葉に併せて絵も描きながら振り返りをすると、よりリアルで質の高い、次につながる振り返りを行うことができますよ。

コロナで練習がうまくできない今だからこそ、毎日の質を高める仕組みづくりをしてみてはいかがでしょうか?

-練習

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

【生産性を高める】コントロールできるものに集中しよう

「試合中に雨が降ってきたからイライラする…」「仲間が思い通りに動いてくれなくてむかつくな…」このように、自分がコントロールできないものに引っ張られてしまい、【今自分にできること】に集中ができなくなって …

一流選手に共通する3つの特徴【心理学的に考察してみた】

一流選手になるために、どのような要素が必要なのでしょうか。 色々な考え方があると思うのですが、今回は、私の日ごろのアスリートとの関わりや心理学的な知見に基づいて【一流選手に共通する3つの特徴】を考察し …

【セルフコーチングに最適!】アスリートにも使える認知行動療法

選手の皆さん、認知行動療法という言葉を聞いたことがありますか?精神疾患の治療にも用いられる【心理療法】のことです。 今回は、アスリートのセルフコーチングにも使うことができる、【アスリート版:認知行動療 …

練習と練習の間が肝心!成長速度を高める習慣をつくろう

選手の皆さん、練習前や練習後など、練習以外の時間をどのように過ごしていますか?今回は、練習と練習の間でできる【成長速度を高めていくための習慣作り】をご紹介したいと思います。練習の効果を高めたい選手、常 …

【練習の濃度を高める】「記憶」の活用方法

1日1日の練習が大切だと分かっていつつも、「練習の質」を常に高めていくことは難しいことだと思います。 そこで今回は、そのような練習の濃度を高めるための1つ【記憶の活用方法】についてご紹介します。 「記 …