選手のためのスポーツ心理学

心理学の専門家が【今日から現場で使えるスポーツ心理学の知識】を発信中。

緊張 練習 習慣 試合

【ルーティーンを作りたい選手へ】作るためのコツや大切な考え方とは?

投稿日:

選手の皆さんの中には、すでにルーティーンを作っていらっしゃる方、やってみたいけど迷っている方、ルーティーンを作らないと決めている方…
パフォーマンスを発揮する為のルーティーンに対して、色々な考え方があると思います。

今回は、【ルーティーンを作ってみたい選手】に向けて、つくるために大切なことやコツについて書いていきたいと思います。

これから作ってみたいと考えている方、すでに作っているけど改良していきたい方は、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

ルーティーンをつくるために大切なこと

ルーティーンをつくるために大切なことは、以下の3つにあると考えます。

①個別化していく
②練習する時間をつくる
③まずはトライしてみる

それでは、以下で詳しくみていきましょう。

①個別化していく

ルーティーンを取り入れるために、1つ目に重要なことは、【個別化していく=自分に合ったものを選ぶ】ということです。

例えば、イチロー選手がやっているバッターボックスに入ったときのあの動作。

誰でも、あの動作をプレー前に取り入れることで、全員が全員打率が上がるということはありませんよね。

人によって、【自分が取り入れやすいもの】があると思います。
イチロー選手の場合は「動作」だけれども、人によってはホームランを打つ「イメージ」を頭の中でしてからバッターボックスに入る、だったり、心の中で「行くぞ!」と唱えてからバッターボックスに入る…など、色々な手段があるかもしれません。
または、イチロー選手になりきってルーティーンをすることで、良いパフォーマンスが発揮できるという選手もいるかもしれないし、それとは逆に、ルーティーンがない方がしっくりくる選手もいるかもしれません。

このように、選手1人1人の感性で、しっくりくるものを選択していくことで、「納得感」を持ってルーティーンを行っていくことができます。

ルーティーンをつくると決めたら、まずは自分自身で「しっくりくるもの」を見つけていきましょう^^

②練習する時間をつくる

2つ目に大切なことが、練習する時間をつくるということです。

例えば、大切な試合の前日に、いきなりルーティーンを取り入れるということは、大きな実験となります。

実験と分かって取り入れるということであれば良いのですが、やみくもに取り入れた結果、プレーがうまくいかないということであれば、後悔につながってしまう可能性があります。

自分に合ったものや、やっていてしっくりくるものを見つけた後、それを【良いプレー】とうまく紐づけて練習していく必要があります。

ルーティーン動作でまずは集中状態を作る。そして、集中状態を作れるようになったら、その後にプレーにつなげる…ということができるように、練習を重ねることが必要です。

そのため、自分に合ったルーティーンをおぼろげにでも見つけることができたら、日々の練習の中でも【ルーティーンを練習する時間】というものを確保していきましょう。
まずはルーティーン自体に慣れるために、ルーティーン動作だけ練習する時間/プレーとセットで練習する時間、など、分けて取り組んでみても良いと思います。

③まずはトライしてから考える

ここまで読んでみて、ルーティーンを作ろうかどうか、どのようなルーティーンを作ろうか、と考えている選手の方に伝えたいことは、【まずはトライしてから考えてみよう】ということです。

そして練習をしていく中で、「やはりルーティーンは無い方がよいかもしれない」「ルーティーン動作を変えたほうがいいかもしれない」など、新しい気づきが生まれることもあると思います。

まずは少しでもアイディアが思いついた選手は、トライしてみる。そして、トライしながら考えていく、ということを意識してみてください。

頭の中で考えたことだけでなく、やってみてから感じることも大切に、ぜひ取り組んでみると、より成長が加速していくのではないでしょうか^^

*******
今回は、ルーティーンを作りたいと思っている選手に向けて、大切な考え方やコツを書いていきました。まずは自身で納得して取り入れていくことで、その後の継続にもつながっていきます。興味がある選手は、ぜひ参考にしてみてくださいね^^

(参考)
柄木田 健 太, 田 中 美 吏(2017), スポーツ選手の「あがり」の対処法に関する実践的研究 -パフォーマンスルーティンに着目して-,健康運動科学(2017)7(1),9~14
笹塲 育子(2016),メンタルトレーニングに関する実証的研究 -エリートアスリートの事例をもとに- (Evidence-based study of mental training for elite athletes) ,12
 日本スポーツ心理学会(2010).スポーツメンタルトレーニング教本,大修館書店
 

-緊張, 練習, 習慣, 試合

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

【達成するために】選手が「目標」を書いた後にやってほしいこと

選手の皆さん、目標を紙に書いた後、どんな使い方をしていますか? 今回は、せっかく書いた目標を達成するために、【目標を書いた後の活用の仕方】についてご紹介していきたいと思います。 書くだけではなく、それ …

【選手がやるべき】記憶、感情、思考を総動員する“絵日誌”のススメ

練習の質を高めたい選手であれば、毎日の練習後の日誌が、日課になっている方も多いですよね。今回は、【記憶、感情、思考を総動員する】圧倒的にコスパの高い「絵日誌」のつけ方について、ご紹介します。 絵が得意 …

【試合で使える】あがりの防止②認知面からの対処

前回の記事では、「あがり」の防止について、身体面からの対処法をお伝えしていきました。 今回は、認知面(考え方)からの対処法をご紹介していきます。 対処の方法が増えていくことで、様々な状況への対処が可能 …

【継続できる選手】メンタルの特徴2つ

選手の皆さんこんにちは。今日のテーマは【継続】についてです。 競技生活をしていると、自主練や日常生活の中で、地道にコツコツとトレーニングや勉強を積み重ねることも大切になってきますよね。 しかし、なかな …

【生産性を高める】コントロールできるものに集中しよう

「試合中に雨が降ってきたからイライラする…」「仲間が思い通りに動いてくれなくてむかつくな…」このように、自分がコントロールできないものに引っ張られてしまい、【今自分にできること】に集中ができなくなって …