選手のためのスポーツ心理学

心理学の専門家が【今日から現場で使えるスポーツ心理学の知識】を発信中。

振り返り 生産性 練習

【言葉にすると発見がある】競技用twitter作成のススメ

投稿日:2020年4月30日 更新日:

日々の振り返りが重要だと思っている選手の方々は多いですよね。

そこで今回は、【競技用twitter】作成のメリットとコツをご紹介します。

【短くコンパクトにまとめる】【人から見られている】というtwitterならではのメリットを使って、練習の質を高めることができますよ。

競技用twitterはなぜ効果的か

競技用twitterには【短くコンパクトに言葉にする】【人から見られている状況で言葉にする】という、特徴があるため、以下の効果を得ることができます。

①宣言ができる
1つ目は、【宣言をすることで練習の意識を高める】という効果があります。
例えば、自分で決めたことは守りにくいけれど、人に宣言したことや、人と一緒に決めたことであれば約束を守りやすいということを、経験したことのある選手も多いのではないかと思います。
そこで、twitter上に、今日の練習で頑張りたいことを宣言することによって、練習への意識が高まることが期待できます。

②振り返りができる
2つ目は、【振り返りをすることで、明日の練習につながる】という効果があります。
宣言だけではなくて、練習の振り返りもtwitter上にアップすることで、今日の宣言に対して、どのくらいの成果がでたのかということを、記録していくことができます。
このような宣言・振り返りをセットで積み重ねることによって、強くなるための試行錯誤が、より質の高いものになっていきます。

次項では早速、競技用twitterの使い方について、解説していきます。

競技用twitterのやり方

それでは、競技用twitterのやり方をご紹介します。

以下のフォーマットを使うと、より質の高い宣言や振り返りにすることができると思います。今から始めることができるので、ぜひ実践してみましょう!

==========

【宣言用フォーマット】
・目標:(例)ドリブルのキレを出す
・やること:(例)地面との接地時間を0.1秒にする意識を持つ

==========

【振り返り用フォーマット】
・結果:(例)ドリブル練習では意識できたが、試合でも実践することが難しかった
・次回以降の課題:(例)試合でもキレの良いドリブルをするために、練習で無意識にできるようになる。そのために、0.1秒の接地時間への意識を継続する

==========

その他のコツですが、文章が長くなってしまったときに2つのtweetに分けることも良いのですが、なるべく1つのtweetにすべて収まるように書くことがおすすめです。(理由としては、後から見返しやすく、要点を絞った振り返りができるから)

********

以上、twitterを使った振り返りの仕方をご紹介していきました。
日誌を書く習慣がない選手も、もともと日誌をつけている選手も【短くコンパクトに】【人から見られている】というtwitterならではのメリットを使って、練習の質を高めてみてはいかがでしょうか。

-振り返り, 生産性, 練習

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

セルフでできるメンタルトレーニング⑤【理想のプレーをつくる、イメージトレーニング】

選手の皆さん、イメージトレーニングという言葉を聞いたことはありますか?スポーツの世界ではよく使われる言葉なので、聞いたことのある人/実際に取り入れたことのある人も多いのではないでしょうか。 今回は、【 …

【練習の濃度を高める】「記憶」の活用方法

1日1日の練習が大切だと分かっていつつも、「練習の質」を常に高めていくことは難しいことだと思います。 そこで今回は、そのような練習の濃度を高めるための1つ【記憶の活用方法】についてご紹介します。 「記 …

臨床心理士・公認心理師による【選手のためのスポーツ心理学講義】

皆さんこんにちは。アスリートを専門領域とする臨床心理士・公認心理師の小林史乃です。 これから、選手に向けた、現場に役立つスポーツ心理学/臨床心理学(その他心理学)の知識を発信していきます。ぜひ、結果を …

アスリートに重要な【仮説と検証の意識】

日々の練習がただ「こなすだけ」になってしまい、効果を実感できていない選手は意外と多いと聞きます。 身体にも負荷がかかる練習を、意味のないものにしてしまうともったいないですよね。 今回は、そのような「意 …

【アスリートがやるべき:強みを見つける方法】成功パターンを振り返る

成功に近道はないとはいえ、日々の練習や試合での学びを効率化することはできますよね。 今回は、【自分の強みを探って、最短で結果をだすための方法】についてご紹介します。 期限付きの目標がある選手は特に、最 …