強くなるためには何をしたら良いのか、メンタルを鍛えるためには何をすればいいのか、日々試行錯誤する選手もいらっしゃると思います。
今回は、メンタルを鍛えることの1つ【セルフコンパッションを高めること】についてご紹介していきます。
努力を継続できる選手、試合で結果を手に入れる選手になりたいという人は、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
セルフコンパッションとは何か
セルフコンパッションとは、「自分への思いやり,慈しみ」のことです。近年の研究では、この「セルフコンパッション=自分への思いやり」を高めることが、【仕事の生産性を高める】ことにもつながってくるという結果が得られています。
例えば、ハーバード・ビジネスレビューにおいて、以下のようなことが述べられています。
セルフコンパッションが高い傾向にある人は 、
自己を成長させるモチベーションが高く、強いオーセンティシティ(自分に嘘偽りがない性向)を示す。
「セルフ・コンパッション」関連論文|[論文セレクション]最新号関連論文|DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー
これが、リーダーシップや仕事の生産性に大きく関わってくるようです。
結果が求められるビジネスの場面においても重要とされるセルフコンパッションを高めていくことで、日々の生産性が求められる競技においても同様の効果が得られるのではないでしょうか。
また、セルフコンパッションを高めていくことで、自己批判を軽減する効果があると言われています。(自己批判は、物事の継続や努力を低下させてしまう働きを持つと言われています)
自分を責めてしまい、なかなか物事が継続できない選手も、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
セルフコンパッションを高める方法
セルフコンパッションを高めるための1つのワークをご紹介します。
これは、自己批判をなくすための心理療法に実際に用いられている手法です。
まずはこれを実践してみて、「自分への思いやり」を持つ感覚をまずは体験してみましょう。
紙とペンさえあれば実践できるので、ぜひ試してみてください。
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ワーク:「未来のあなたから、現在のあなたに手紙を書いてみましょう。」
F.バニンク(2016).『ポジティブ認知行動療法 問題志向から解決志向へ』北大路書房
6か月先、1年、5年、10年後からでもOKです。
自分にとってよさそうな時期を選んでください。
手紙に含む内容は、
・あなたはうまくやっていること
・どこにいて、何をしているか
・それまでにどのようなことがあったか
・気づいている障壁、それをどのようにして乗り越えて、未来にたどり着いたか
・現在のあなたに向けて、知恵・思いやりのあるアドバイス
これらを書いていきます。
まずは、「自分への思いやり」がどのようなものなのか、このワークを通して実感してみると日頃から【自分への思いやりを持つこと】を意識しやすくなっていきますよ。
【自己批判が自分の成長を妨げ、自分への思いやりが成長を加速させる】
まずはこのことを、頭の片隅に置いておいてくださいね。
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紙とペンさえあればできるワークなので、ぜひ自粛期間に試してみてくださいね。
自分への思いやりを高め、自己批判を減らし、継続できる自分になっていきましょう。
(引用・参考)
F.バニンク(2016).『ポジティブ認知行動療法 問題志向から解決志向へ』北大路書房
「セルフ・コンパッション」関連論文|[論文セレクション]最新号関連論文|DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー