選手の皆さん、目標を紙に書いた後、どんな使い方をしていますか?
今回は、せっかく書いた目標を達成するために、【目標を書いた後の活用の仕方】についてご紹介していきたいと思います。
書くだけではなく、それを成果につなげていく方法なので、ぜひ取り入れてみてくださいね^^
目標を書いた後の活用方法選3ステップ
目標達成のために、目標を書き出したら以下の3ステップをやっていきましょう。
①見えるところに目標を貼ろう
②目標を達成するために大切なことをフセンに書いて貼っていこう
③毎日、少しでも成長したことを書いて貼っていこう
それでは次項で詳しく解説していきますね。
①見えるところに目標を貼ろう
1つ目は、見えるところに目標を貼ろうということです。
これはよく聞くことかもしれませんが、【意識づけを高めていくために】とても良い方法です。
目標に関する刺激が目に留まることで、忙しい日々で忘れかけてしまっていたことを思い出すきっかけにもなります。
一方、ただ貼るだけでは刺激が弱く、だんだんと意識できなくなってしまうという方も多いと思います。
そこで、目標を貼ったら以下のことを実践していきます。
②目標を達成するために大切なことをフセンに書いて貼っていこう
目標を見える場所に貼ったら、それだけでは終わらせず【フセンで新たに書き足して】いきます。
何を書き足していくか、というと、【その目標を達成するために大切になりそうなこと】についてです。
やや抽象的で分かりづらいのですが、例えば以下のようなことを書いていけるでしょう。
(例)とある選手の例
・感謝
・楽しむ
・朝起きたら目標を見る
・しっかり寝る
・寝る前にマッサージ
・プレーの美しさにこだわる
・1日10分、読書する
…etc
具体的なことから抽象的なこと、そしてマインドのことから行動に関することまで、どのようなことでも構いません。ご自身が、大切にしたいことをフセンで書いていきます。
書いていくタイミングとしては、①目標を貼った直後②数日~2週間ごとに見返して足す、などをすると良いと思います。
毎日の練習や日常を過ごしていく中で、「これも大事そうだ」と気づきがあれば、どんどん書き足していきましょう。
③毎日、良かったことを書いて貼っていこう
今度は、フセンの色を変えるor貼る場所などを変えて【毎日、良かったところ】を書いて貼っていきましょう。
これをやることにより、「前に進んでいる感覚」を得たり「意識づけ」が高まったり、ということにつながっていきます。
また、「自分の良かったところ」を振り返る選手は意外と少ないように感じるので、あえて良かったところに目を向けることで、「もっとチャレンジしたいな」という前向きな気持ちにつなげていくこともできます。
以下に例を書いておきますでの、参考にしてみてくださいね。
(例)とある選手の例
・最後まで練習をやりきった
・何本か、ボールにミートしてシュートが打てた
・心も体も調子が悪かったけど、声をたくさん出した
・先生のアドバイスを素直に聞いて実践した
・最高の感覚を手に入れた、試合でもやりたい
…etc
このように、いくら調子が悪い日でも【良かったところ】を探していきます。
そうすることで、自分を責めずに次の前向きなチャレンジにつなげやすかったり、後で見返したときに自信にもなるため、ぜひ毎日書き足してみてくださいね。(台紙が足りなくなったら、隣に追加して貼ってくださいね^^)
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今回は、【目標を書いた後にやってほしいこと】にフォーカスして書いていきました。書くだけではなく「成果」につなげていくために、ぜひその後の作業もやってみてくださいね^^
(参考)
柘植陽一郎,『成長のための答えは、選手の中にある』,洋泉社(2018),p102-107
伊藤絵美,『伊藤絵美の認知行動療法入門講義』,公益財団法人矯正協会(2016)p9-29