日誌を書いたり、練習の振り返りをして、毎日の練習の質を高めている選手も多くいらっしゃると思います。そこで今回は、心理学的に日誌を書くメリットを改めて紹介していきたいと思います。
この記事を読むと、まだ日誌を書いていない選手は「書いてみてもいいかな」という気持ちになったり、すでに書いている選手も、日誌へのモチベーションを高めることができると思います。
日誌を書くメリット3つ
日誌を書くメリット3つは以下の通りです。
①記憶に残りやすくなる
②言語化することによって、動作への理解を深められる
③見返すことで、自分がやるべきことへの意識が高まる
①記憶に残りやすくなる
日誌を書くメリット1つ目は、記憶に残りやすくなるということです。
例えば、練習をした後に日誌を書く機会がないと【その練習を思い出す】という作業がない状態ですよね。このような状態だと、練習中に感じたこと、学んだことをどんどん忘れていってしまいます。
そして、忘れた状態のまま練習をおこなうと、【毎日同じことの繰り返し】となってしまい、成長をすることに時間がかかってしまいますよね。
そのため【練習中に感じたことを覚えて置く】ということは、翌日の練習に学びを活かすことにつながります。
そのため、なるべく練習直後に、【今日の練習を振り返る時間】を作っておくと、記憶が鮮明なうちに振り返りを行うことができ、次回の練習に活かすことができるようになるのです。
② 言語化することによって、動作への理解を深められる
2つ目のメリットは、動作の言語化ができるということです。それによって、「動作への考察」を行うことができ、動きへの理解を深めることができます。
例えば、陸上選手が「走る」という動作を行うとします。そこで、練習中は動きのイメージをしたり、コーチから言われた助言を【体で表現】していきますよね。
この中では、【とりあえず体で表現してみる】という段階なので、論理的にじっくりと動作への考察をしたり、自分の動作に課題を見つけたりすることが難しいと思います。
そこで、【日誌で動作を振り返る時間】をつくることで、じっくりと動作に対する考察をおこなう時間ができ、動作の実現に最も重要な【理想の動きのイメージ】を創りあげることができるのです。
動きの振り返りや、自分の理想の動きを言語化していくことで、チャレンジすべきことが見えてきますよ。
③見返すことで、やるべきことへの意識を高められる
日誌を書くだけでなく、【見返す】ということも重要になります。これを行うことで、次回の練習で取り組むべきことや、自分が大事にしていきたいことを、強く意識することができます。
例えば、毎日の練習をなんとなくこなしているときって、【自分のやるべきことが何なのか分かっていないとき】や【わかっていても何から取り組めばいいのか分からないとき】【実行に移すだけの意識やエネルギーが足りないとき】が多いですよね。
言われたメニューをただこなすだけでなく、○○を意識して練習に取り組む・△△が今日の課題、ということが分かっていて、意識が高い状態で取り組めると、質の高い練習にもつながっていきますよね。
このように、練習前に日誌を見返すことで、【自分の現在の課題を明確に意識する】【自分がやるべきことへの意識を高める】ことができますよ。
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今回は、日誌を書くメリット3つをご紹介しました。
練習中だけでは補えない、動きへの考察ができたり、振りかえりが翌日の練習に活きたり…と、毎日の練習の質を高めてくれることにつながります。
コロナで大変な状況だからこそ、家でもできる【練習への考察】をやってみてはいかがでしょうか?