成功に近道はないとはいえ、日々の練習や試合での学びを効率化することはできますよね。
今回は、【自分の強みを探って、最短で結果をだすための方法】についてご紹介します。
期限付きの目標がある選手は特に、最後まで読んで効率的な過ごし方の参考にしてみてください。
強みを見つけるためにやるべきこと
自分の「得意」を見つけるために、まず以下をのことをやっていきましょう。
①成功パターンを振り返る
②成功パターンを応用する
では、次項で詳しく解説していきます。
成功パターンを振り返る
自分の強みを見つけるために、まずは成功パターンを振り返っていきましょう。
成功パターンを振り返ることによって、【自分が得意なやり方】というものが見えてきます。自分の得意を活かしていくことで、より効率的に成長していくことができますよ。
具体的には、以下について振り返ってみましょう。
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うまくいったパターン(自分にとっての成功体験)を3つ挙げよう
(例)
①○○年〇月〇日の試合
②○○年〇月〇日の大学受験
③○○年〇月〇日の練習
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このように、競技場面に関わらず、自分がうまくいったと思う体験を3つ挙げていきます。
挙げることができたら、1つずつについて、以下の項目の振り返りをしていきます。
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1)1日のスケジュールを時系列で細かく書き出す
【朝起きた時間~寝るまでの出来事や自分の行動を書く】
2)1日のスケジュールの中でどのような気持ちになったのか、場面ごとに書き出す
【1)の出来事の横に、「気持ち」を書き足していく】
3)場面ごとに意識していたこと、大事にしていたことを書き出す
【1)の出来事の横に、「意識していたこと・大事にしていたこと」を書き足す】
4)緊張場面・課題などを、どのように工夫して乗り越えたか書き出す
【最も大切な場面で力を発揮できたのはなぜか、工夫・乗り越えた方法を書き足す】
5)最も重要な場面での、感情・思考・体の感覚はどのような状態だったか書き出す
【最も重要な場面での、「自分」について振り返る。感情・思考・体の感覚はどのような状態だったか、キーワードになりそうなことを書き足していく】
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5つの項目で振り返りをやってみると、【自分の得意なやり方】に関するヒントを得ることができます。また、改めて思い出すことや、書き出したものを眺めてみるだけでも、感じること・気づくことがあると思います。
成功パターンを応用する
上記の作業を行うことができたら、さらに自分にとっての【成功パターンを応用する方法】について考えていきます。
成功パターンを、今後の生活や競技でも応用するために、以下の2つをやってみてください。
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①3つの成功パターンの共通点を見つける
【3つ書き出したものを並べてみて、共通点をできるだけ沢山書き出します】
②成功パターンの中に出てきた【自分らしい】要素を1つ選び、今後に生かしてみる
【書き出したキーワードの中から、自分らしいと思えるものを1つ選んで、日常生活や競技生活の中で、取り入れていきます。さらに、具体的にどんな場面で活きるかも考えていきましょう。】
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以上の2つについても考えてみて、ぜひ普段の生活や競技の中で、【自分がうまくいったやり方】を意識して過ごしてみてください。
自分がうまくいく方法を知ることで、成功の確率を高めたり、効率的に成長していくことができますよ。
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失敗について反省をする選手は多くても、【成功パターンを振り返る】選手は意外と少ないものです。
ぜひこの機会に振り返って、【自分の得意】を活かしてみてくださいね。
(参考)
(2015).F.バニンク.津川秀夫,大野裕史(監訳).ポジティブ認知行動療法-問題志向から解決志向へ-.北大路書房