競技をしている中で、選手の皆さんは【緊張や不安場面】など多くのストレスに日ごろから直面していると思います。
そんな中、今回は【練習のストレスに対処していく】ためのヒントをご紹介したいと思います。
部活はやりがいがあるけど、ストレスも多く感じると思っている選手は、ぜひ最後まで読んで実践してみてくださいね。
練習中のストレスを乗り切る、2つのステップ
練習中のストレスをうまく乗り切っていくために、2つのステップをご紹介していきます。
①まずは自分の状態を把握する
②そこに対処していく
それでは早速、次項を見ていきましょう。
①自分の状態を把握する
まず、皆さんにやっていただきたいことは、【自分の状態】を把握することです。
この、【自分の状態】を自分で把握することを「メタ認知」と呼びます。
まずは「メタ認知」できるようになることが、自分のストレスを適切に対処していくための第一歩となります。
それでは早速、以下の作業をやってみましょう。
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「ストレスだなぁ」「この練習やりたくないなぁ」と思うような練習に取り組んでいるとき、自分がどのような状態であるのかを把握していきます。
練習前・練習中・練習後に分けて、例を見ながら書いていきましょう。
(例)とある陸上選手の例
1.練習前
身体の状態:だる重い感じ
心の状態:窮屈な感じ、イライラする、ちょっと焦る、不安
浮かんでくる考え・言葉:やりたくない、動きたくない、家に帰りたい
2.練習中
身体の状態:動き始めると軽くなってくる
心の状態:ちょっとの不安、少しいい気分
浮かんでくる考え・言葉:やるしかない、頑張れ自分
3.練習後
身体の状態:スッキリしている、良い疲労感
心の状態:爽やかな気持ち、明るい気分、達成感、充実
浮かんでくる考え・言葉: やってよかった、また強くなった
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書き出してみて、いかがでしたか?
このように書き出していくことで、対処をしていくための一歩目を踏み出すことができますよ。
②そこに対処していく
前述では、練習前・練習中・練習後に分けて、自分の状態を把握していきました。
次は、自分にとって【最も苦しい瞬間】が少しでも和らぐように対処法を考えていきます。
それでは、先ほどの陸上選手の例を見ながら、一緒に書いていきましょう。
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(例)先ほどの陸上選手の例でいうと・・・
最も苦しい瞬間は、【練習前】の緊張しているとき。
この瞬間に、もう少し気持ちが楽になるような対処法を書き出していきます。
今回は10個を目標に、書いていきます。
1.その辛い練習が始まる前に、「これでもっと強くなる」と考える
2.その練習前に、「練習が終わった後のこと」を想像する
3.練習が終わったら、ぶっ倒れてもいい!と割り切る。
4.大会で優勝する瞬間をイメージして、モチベーションを高める
5.体が重いとやる気がなくなるので、体の状態づくりを心掛ける
6.仲間と気持ちを共有する、声を掛け合う
7.「辛い」気持ちをより沢山味わうつもりで取り組む
8.「辛い」練習だから「緊張して当たり前」と自分を受け入れる
9.不安になりすぎたら、5回深呼吸する
10.直前はテンションを上げるために、体を叩く
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以上、陸上選手の例をご紹介していきましたが、選手によっても【最も苦しい瞬間】や【自分に合う対処法】は人それぞれだと思います。
例を参考にしながら、ぜひ、自分にカスタマイズして考えてみてくださいね^^
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今回は、練習中のストレスに対処していく方法をご紹介していきました。
強くなりたいけれど、やりたくない練習、ストレスを感じる場面というものは部活動や競技を行っていれば多くあると思います。
ぜひ自分なりの「考え方」「行動」の工夫を見つけて、ストレスを和らげ、思い切った練習ができるようになるといいですね^^